総二階の家は本当にダサいのか？外観や間取りでおしゃれに仕上げるコツ

総二階の家がダサいと言われる理由と本当のイメージ

総二階住宅は、そのシンプルな外観や設計の特徴から、「ダサい」と感じられることがあります。しかし実際には、工夫次第で印象が大きく変わります。

凹凸が少ない外観がのっぺり見える

総二階住宅は、1階と2階の外壁ラインがほぼ同じになる「総二階型」と呼ばれる形状が多く見られます。こうした設計は家の形に凹凸が少なく、正面から見ると平坦で単調な印象を与えやすいです。

たとえば、玄関ポーチや出窓、バルコニーなどの出っ張りが少ない場合、壁面が広く見え、建物全体がのっぺりとした雰囲気になってしまいます。特に新興住宅地などで同じような総二階住宅が並ぶと、個性が薄れやすいという声も多く聞かれます。

近隣の家とデザインが似通いやすい

総二階住宅は、効率的な設計とコスト面のメリットから人気があり、多くの住宅地で採用されています。そのため、同じ工務店やハウスメーカーが似たようなプランで家を建てることが増え、近隣の家と外観がよく似てしまう傾向があります。

たとえば、同じような屋根の形や玄関位置、外壁デザインが並ぶことで、街並み全体が画一的になってしまうことがあります。個性的な住まいを求める方には、敷地の並びや周囲の家とのバランスも考慮したデザイン選びが重要になります。

外壁や屋根の色が単調になりやすい

総二階住宅は、外壁や屋根の面積が大きくなるため、色選びが全体の印象を大きく左右します。しかし、無難なベージュやグレーなど、一般的な色を使うと、どうしても単調で平凡な見た目になってしまうことがあります。

また、外壁と屋根の色の組み合わせが少ないと、建物全体がぼんやりとした印象になりやすいです。色の選び方一つで、家の雰囲気を大きく変えられるため、外観を考える際は色にもこだわることがポイントです。

総二階住宅のメリットと住まいとしての魅力

総二階住宅は、見た目の好みだけでなく、構造や暮らしやすさにおいて多くのメリットがある住まいです。ここでは主な魅力を紹介します。

建築コストが抑えやすい設計

総二階住宅は、1階と2階の外壁ラインや間取りが揃っているため、建築資材や工事の効率が良くなりやすいです。複雑な構造に比べて、材料の無駄が出にくく、人件費や工期の短縮にもつながります。

特に、床面積が同じでも凹凸が多い住宅よりも壁や屋根の面積が少なくなり、費用面での負担が軽減しやすいです。家づくりの費用を抑えつつ、広さや暮らしやすさを求める方にとって、総二階住宅は現実的な選択肢と言えるでしょう。

耐震性や構造の安定感が高い

総二階住宅は、上下階の壁や柱の位置が揃いやすく、建物全体のバランスがとれた構造になります。そのため地震に対しても力が分散しやすく、揺れに強い家づくりが可能です。

また、シンプルな構造のため、リフォームや増改築の際も計画が立てやすく、将来的なライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。安心して長く住み続けたいという方にも適しています。

土地を有効活用できる間取り

総二階住宅は、1階と2階の床面積がほぼ同じ形になるため、敷地を効率的に使うことができます。狭小地や変形地でも、限られたスペースを有効に活かしやすい点が特徴です。

また、下記のような間取り面のメリットもあります。

• 1階をリビング・ダイニング中心、2階を寝室・子供部屋中心に分けやすい
• 家族構成や生活動線に合わせて、柔軟なプランが立てられる
• 収納や水回りも配置しやすく、無駄なスペースが減る

このように、土地の大きさや形に合わせて計画しやすいのが、総二階住宅ならではの魅力です。

総二階の外観をおしゃれに仕上げる工夫とポイント

総二階住宅でも、少しの工夫で外観の印象を大きく変えることができます。デザインに個性を出したい方は、以下のポイントに注目しましょう。

窓やバルコニーでアクセントをつける

フラットな外観が特徴の総二階住宅でも、窓のサイズや配置、バルコニーのデザインを工夫することで、立体感や動きを持たせることができます。たとえば、連続した大きな窓や、形の異なる窓を組み合わせると、外観にリズムが生まれやすいです。

また、バルコニーや小さな屋根付きの玄関ポーチを設けることで、のっぺりとした印象を和らげることができます。窓やバルコニーの位置に変化をつけることで、外観全体にアクセントが加わり、おしゃれな印象に仕上げやすくなります。

外壁材や色を工夫して立体感を出す

外壁の色や素材を部分的に切り替えることで、建物全体が単調に見えるのを防ぐことができます。たとえば、1階と2階で色を変える「ツートンカラー」や、一部に木目調やタイル調の外壁材を使う方法があります。

下記のような組み合わせが人気です。

1階外壁色	2階外壁色	印象
ホワイト	グレー	洗練されて見える
ベージュ	ブラウン	あたたかみが出る
ネイビー	ホワイト	モダンな雰囲気

色や素材を上手に組み合わせることで、シンプルな総二階住宅もぐっとおしゃれな印象になります。

屋根や外構デザインで個性を演出

屋根の形状や色を工夫することも、外観に個性をプラスするポイントです。切妻屋根や片流れ屋根など、好みに合わせてデザインを選ぶことで、全体の雰囲気を大きく変えることができます。

また、玄関アプローチや庭・フェンスなどの外構も、家の印象を左右します。植栽を取り入れたり、足元に自然石やウッドデッキを使うことで、建物との調和が生まれ、街並みの中でも目を引く外観に仕上げやすくなります。

総二階住宅で失敗しないための注意点と選び方

総二階住宅を選ぶ際には、外観だけでなく暮らしやすさや将来性も考慮することが大切です。後悔しない家づくりのポイントを確認しましょう。

凹凸やバランスを意識した設計

外観の凹凸やバランスをあらかじめ意識して設計することが、総二階住宅で失敗を避けるコツです。たとえば、玄関まわりやバルコニーに軽い出っ張りを作るだけでも、家の印象が大きく変わります。

間取りを検討する際は、立面図や完成イメージをしっかり確認し、「どの角度から見てもバランスが取れているか」をチェックしましょう。ご家族や設計担当者とじっくり話し合いながら、理想の外観を目指すことが大切です。

外観だけでなく間取りも重視する

外観のデザインに目が行きがちですが、実際の暮らしやすさは間取りによって大きく左右されます。たとえば、部屋同士のつながりや、収納スペース、日当たり・風通しもしっかり考慮しましょう。

家族のライフスタイルや将来の変化も見据えて、住みやすい動線や使いやすい部屋の配置を意識しておくと、長く快適に暮らせる住まいになります。

施工会社や実例を比較検討する

同じ総二階住宅でも、施工会社や設計士によって仕上がりは大きく異なります。過去の施工例やモデルハウスを見学することで、自分の好みに合ったデザインや間取りを具体的にイメージしやすくなります。

また、価格やアフターサービスも含めて複数の会社を比較することが大切です。気になる点は事前に質問し、不安を解消してから家づくりを進めることで、納得のいくマイホームが実現しやすくなります。

まとめ：総二階の家は工夫次第で理想の住まいに近づく

総二階住宅はシンプルな形状ゆえに平凡な印象を持たれがちですが、設計やデザイン、色使いなどの工夫で、理想の住まいに近づけることができます。メリットや注意点を理解し、納得のいく家づくりを心がけましょう。